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木曜日は「ふるさとわかやまゲンキ人」
今日はボランティアで紀州てまりの教室を開き、
「紀の国わかやま国体・大会」では
手作りてまりの指導をされた
宮脇俊美(みやわきとしみ)さんをご紹介しました。
(宮脇さん=前列左と生徒の皆さん)
宮脇さんは、JR和歌山駅前の美園商店街にある「みそのホール」で、
毎月2回、第1、第3水曜日の午後、
ボランティアで「紀州てまり」の教室を開いています。
ここでの教室は、平成5年、紀州てまりの師である先生が
毎週1回講習に訪れており、
宮脇さんらが先生から直接指導を受けていたのがきっかけ。
基礎からみっちり教わった宮脇さんは、
先生宅へ出向き、更に講習を受け、
みそのホールでは「伝達講習」という形で教えることになり、
22〜3年になります。
(皆さんの作品)
宮脇さんは、昨年の「紀の国わかやま国体・大会」で
選手へのお土産としての「紀州てまり」ストラップの製作指導者。
「市から最初お話いただいたときに、数字を聞いて、ええー‼‼っと
思いましたが、市民の一員として協力できるところは
させていただきたいと思いました。」
当初、市からの依頼を受けた段階での予想は13000個。
しかし、確定数は9000個。
すこしほっとしたものの、その数字の大きさにプレッシャーを感じた
と話す宮脇さん。
「市民の皆さん、婦人会の皆さん、皆さんお手伝い頂けるとのこと
だったので、引き受けました。」

お土産のてまりは、直径3〜4センチの可愛らしいもの。
その分、細かい手作業となるため、初めて作られる皆さんは、
慣れるまで苦労したそうです。

(完成品)
手作りてまりは、平成26年3月からスタート、
和歌山市内の公民館などで、市民の皆さんへの講習。
1日に2カ所回ったりとの日々が何日も続きました。
とっても忙しい日々だったようです。
講習会は63回実施、1600人が参加、
12月23日までの9か月間で9000個を達成しました。
「案外早くできましたので、ホッとしています。
間に合わなかったらどうしようと思って一生懸命でした。」
と振り返ります。
国体が終わって宮脇さんに届く声は
「かばんへ付けてくださったり、可愛いよと言ってくださったり
いろんな反響がありました。」

宮脇さんは、昭和46年の「黒潮国体」の時に、
紀州てまり制作協力へのお誘いがあったものの
お子さんがまだ小さくて断念したとのこと。
「いつか機会があれば」と思っていたところ、
師である久山先生が来られての講習が始まり、迷わず受講したそうです。
紀州てまりは、昔から母親がお嫁に行く娘さんに持たせたんだそう。
先方へ嫁いでも丸く納まるように。丸々とした赤ちゃんをと
子孫繁栄の意味も込められているとのこと。
「紀州てまりは、そういうおめでたい縁起ものなので、
和歌山の伝統を守って皆さんに作っていただきたいです。」
一針一針、思いを込めて、
私も「体験用」の紀州てまりを作ってみました。
(完成!)
宮脇さんの教室は、
みそのホールで、毎月第1・第3水曜日の午後1時から
2時間程度行われています。
感心のある方は、一度見学に訪れてみてはいかがでしょうか?
明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。