2016年01月28日

1/28放送 紀の国の女王伝説「名草姫」再演間近〜「劇団ZERO」☆

(今日の放送はこちらからお聴きいただけます)

木曜日は「ふるさとわかやまゲンキ人」
今日は、紀の国女王伝説「名草姫」再演を間近に控えた
劇団ZERO(げきだん・ゼロ)をご紹介しました。

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劇団ZERO代表で、今回の脚本・演出を手掛けている
島田忠(しまだただし)さん
にお話を伺いました。

「名草姫(なぐさひめ)」とは、はるか紀元前、
今の和歌山市から海南市まで名草山を中心とする一帯を治めていた
女王さまのことで、実在した人物と言われています。

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名草姫は、平和を愛し、神々の声が聞こえたと言われています。
名草姫が治めていた、そのころの和歌山はとても豊かで
人々も意気揚々と幸せに暮らしていたそうです。

「劇団ZERO」は1989年の結成。
これまで、主にシェイクスピアの作品を
演じてきました。
今回、このようなの舞台は初めてのこと。
とあるきっかけで、作家・なかひらまいさんの本に出会い、
色々な方との出会いやご縁があって上演に至ったそうです。

「名草姫や名草の人たち、神さまの導きなんじゃないかなと
思っています。」

と島田さんは話します。

もともと演出家で俳優の島田さんですが、今回は脚本も手がけました。
書くことはそれほど慣れていないという島田さん。

「劇団としての初めてのオリジナル作品ですが、
あっという間にペンが進み書き上げました。」


しかし、あとから見ると、それは自分が考えたものではなく
なにかに導かれていると感じたそうです。

初演は、昨年10月10日。和歌の浦アートキューブで、
第1部は作家・なかひらまいさんの「名草戸畔(なぐさとべ)」
伝承についての講演。
第2部が「名草姫」上演という、2部構成で開催されました。

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(初演を終えて)


来場者からの反響はとても大きく、「是非再演を!」の声に応え
今回再演することが決まったものです。

2月6日(土)和歌山市民会館小ホールで午後5開演。


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これに向けて熱のこもった稽古が続いています。

「もう精いっぱいです。名草姫をお祀りしている吉原の
中言神社で、一生懸命頑張りますからと誓いを立ててきましたので
その誓いのごとく、なり切り、やり切り、その意思を伝えることが
出来ればと思います。」


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名草姫を演じるのは藤本理恵(ふじもとりえ)さん

「名草姫は、もちろん誰も見たことがありませんが、
実際目の前にいたら、絶対これがお姫さまだと言われるように
魂の叫びを演じられたらと思います。」

と意気込みを話しています。

神がかった存在だったという名草姫を、
毎回さぐりながら演じているという藤本さん。

「私たちの魂の叫びを是非ご覧いただきたいと思います。
どうぞ会場に足をお運びください。」

と沢山の来場を呼び掛けています。

「名草姫」についてはこちらをクリック!

「名草姫・チケット情報」はこちらをクリック


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(左=島田さん・藤本さん=右)

画像協力=「劇団ZERO」


明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。


posted by ゲンキ和歌山市 at 07:25| 和歌山 ☁| ふるさとわかやまゲンキ人(2011~2015) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月26日

1/26放送 和歌浦の「潮干狩り」復活に向けて〜和歌浦漁協・横田さん☆

(今日の放送はこちらからお聴きいただけます)

火曜日は「ふるさとわかやまゲンキ人」
今日は、和歌浦の「潮干狩り」復活に向けて取り組んでいる
和歌浦漁業協同組合 代表幹事
横田邦雄(よこたくにお)さん
にお話を伺いました。


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和歌浦の春の風物詩としての「潮干狩り」
このところ、ずっと出来なくなっています。
その復活に向けて取り組んでいるのが
「和歌浦漁業協同組合」の皆さんです。


3か年計画で、和歌山市の
「平成27年度 磯根漁場再生事業としての取り組みを行っています。


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横田さんによると、潮干狩りが出来なくなったのは、
アサリが食害を受けてその数が減っていることが原因。
その天敵であるツメタガイの駆除、ほかにアサリをエサにする
チヌやエイもアサリの漁場から除去する作業を行っています。

「私も和歌浦での潮干狩り、見たことがありません。
是非、昔のように沢山の人が来てくれるのを見たいです。」

と横田さんは話します。


現在、ツメタガイなどの駆除と同時に、
アサリの稚魚の種苗採集、
また地元の小学生にもアサリについて知ってもらう勉強会など
様々な取り組みを行っています。

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漁場にはアサリの育成のためにネットを張っているそうですが、
ネットで保護している部分以外は、やはりツメタガイの被害が多いよう。

一方、アサリを育てるため、
地元の和歌浦小学校の児童たちとの取り組みとして
「あさり姫プロジェクト」を行っています。

竹筒を半分に割って、その中にアサリの稚貝を入れて保護しながら育てる
装置を子どもたちとともに制作したそうです。
これを干潟に設置することにしています。

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竹から生まれるということで「かぐや姫」にちなみ「あさり姫」。
アサリが育つのには4年くらいかかりますが、
「あさり姫」も2〜3年もあれば育ってくるでしょうと横田さん。

「磯根再生事業」は3年。そして「あさり姫」も同じように
じっくりと時間をかけて取り組んでいくことにしているようです。


横田さんは「わかしらす」で和歌浦の漁業を盛り上げるおひとり。
今後は「アサリ」で和歌山市を盛り上げたいと意気込みを話します。

「アサリもメジャーになるように注目していただきたい。
潮干狩りが観光事業として復活できればと思います。」



(画像提供=和歌浦漁業協同組合)

「潮干狩り」復活に期待が高まります


明日は「暮らしのゲンキ」です。
お楽しみ。


posted by ゲンキ和歌山市 at 07:25| 和歌山 ☀| ふるさとわかやまゲンキ人(2011~2015) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月21日

1/21放送 朗読ボランティアとして45年〜「和歌山グループ声」☆

(今日の放送はこちらからお聴きいただけます)

木曜日は「ふるさとわかやまゲンキ人」
今日は、朗読ボランティア「和歌山グループ声」の取り組みを
ご紹介しました。


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(左から井上さん、西山さん、中西さん)

会長西山基子(にしやまもとこ)さん、
副会長井上きみ代(いのうえきみよ)さん
副会長中西由美子(なかにしゆみこ)さんにお話を伺いました。


「和歌山グループ声」は
目の不自由な方々のための朗読ボランティアとして
45年の活動を行っています。

昨年から会長をつとめる西山さんは、
「和歌山グループ声の皆さんは、ホントにパワフル
何事も前向きに活動して下さる方々ばかりですので
私はただ皆さんの活動を見守るだけの会長です。」

と謙虚におっしゃっています。

「和歌山グループ声」は、西山さんのお母さまである
初代会長、山本和子さんが、近所の目の不自由な方のために
「学級だより」を録音したことが最初のきっかけ。
その後、「県民の友」や「市報わかやま」といった情報誌を読むように
なって、現在も続いています。

詳しくはこちらをクリック


90人近いメンバーで、紙面ごとにグループ分けをして、
定期的に録音作業を行っています。

副会長の井上さんによると、
現在も、「県民の友」「市報わかやま」をはじめ
「ニュース和歌山」「こども市報」「朝日小学生新聞」
「県議会だより」「市議会だより」
ほか新聞のコラム欄など、
定期的なものに加え、
単発の小説なども依頼があれば読んで録音しています。

井上さんは、初期のころからのメンバー。
1980年からスタートした「市報わかやま」第1号から担当。
36年目になります。

こちらをクリック


そして、ジュニアメンバーも頑張っています。
小学2年生から6年生までのジュニアは、43人が分担して
「こども市報」「朝日小学生新聞」を録音しています。

「朝日小学生新聞」は15年間に渡って、
「こども市報」も20年以上に渡っての録音作業。
その活動が評価され、このほど
「国際ソロプチミスト和歌山」から「クラブ賞」が贈られました。


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(「朝日小学生新聞」でも取り上げられました)


子どもたちの活動をお世話し見守る中西さんは
「これからも喜んでいただける活動をしてゆきたいと思います
と喜びを語ってくださいました。

中西さんご自身も、長年にわたってコラムや「ニュース和歌山」を定期的に、
また、プライベート録音なども担当されています。

「和歌山グループ声」は、このほかにも
和歌山市が行っている「ボランティア講座」の朗読部門の講師を
長年にわたって務めています。

勉強熱心な方が多く、NHKの朗読セミナーを自ら受講され、
その朗読コンテストで受賞したメンバーが講師を務めているとのこと。
西山さんご自身も、NHK朗読コンテストで全国ベスト6位に選ばれました。

朗読は初めてという方に、ゼロからの指導を行い、
その受講者が、朗読ボランティアとして毎年、10人弱ほどが
「和歌山グループ声」に参加をされているそうです。

熱いハートを持った新しいメンバーが毎年入って下さって
旧メンバーにとっても刺激となっています。おかげで90人近い
メンバーをずっと保つことが出来ています。」

と感謝の気持ちを表す西山さん。

「ひとりひとりがボランティア精神のかたまりのような方ばかり。
その上に、自分を磨こうという気持ちがある方ばかりなので、
本当に素晴らしいなと感動しています。」


今後は、50周年を見据えてより良い録音をしてゆきたいと
西山さんは、意気込みを話してくださいました。

「50周年の際は、素晴らしいステージを皆さんにお見せできれば
と思っております。」


西山新会長とともに50周年に向かう「和歌山グループ声」。
これからも変わらず「声の便り」を届けてくださいね。


明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。



posted by ゲンキ和歌山市 at 07:25| 和歌山 ☁| ふるさとわかやまゲンキ人(2011~2015) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする