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「まちかど通信33」
今回は川永地区をご紹介しています。
今日は、川永地区防災会 副会長の
宮内康司さんにお話を伺いました。
12月2日(日)川永地区では、
川永小学校を会場に
12回目となる「防災訓練」が実施されました。
この防災訓練が始まったきっかけは、
今の宮木会長の前任者、
岩橋連合自治会長の発案だったそうです。
12年前の当時は、
なにもかも手作りで行ったとのこと。
「とにかくみんなに声をかけて小学校に集まろう」
それだけではじまった防災訓練でした。
最初は何もかもわからない、
地域の方にご協力をいただいて行った訓練だったそうです。
回を重ねるごとに、人数も増え、
今では平均して300人以上の皆さんが参加されています。
今回も350人の方々が参加してくださいました。
今回の訓練では、
朝7時50分に大地震が発生したとの想定で、
それぞれ徒歩で小学校に集合しました。
これは、東日本大震災の時から「津波避難の教訓」とされている
「てんでんこ」という言葉にのっとったもの。
自分の命を守るために、大地震が起きたら、それぞれが避難場所に
歩いて向かうことが、一人でも多くの命を守ることにつながるという
教えです。
各自それぞれ、避難所である小学校に集合するところから
訓練は開始されました。
そして、担架を手作りしたり、
救急救護として、AEDの使い方、三角巾の使い方などを実践。
さらに、昨年からは、避難所の設営、運営の訓練も行っています。
避難所では、どうしても煩雑になり、プライベートの確保もできないことから
和歌山大学防災研究教育センターの今西武客員教授が考案した、
ダンボールのパーテーション(間仕切り)を
先生の指導を仰ぎながら実際に組み立てる訓練も行いました。
あとは、婦人会の皆さんの手作り防災グッズ
(新聞紙を使ったスリッパ、バスタオルで作る防災ヘルメット、
ペットシートでの簡易トイレなど)の展示も行いました。
このように回を重ねて12回。
続けてきてよかったことをお聞きしました。
「皆さん、慣れてきているのでしょうか?
参加されて経験があるということで、
以前は3時間ぐらいかかっていたことが、
今年は、2時間を切りました。
みなさんとっても手早くなりました。」
さらに、率先してリーダーになってくれる人も現れ
「これはありがたいことです。」
と宮内さんは語ってくださいました。
「防災訓練は続けること、これが一番大事です。」
経験を積んでいくことで、何かあった時に対応できる。
経験がないと、あたふたするだけ。
これまでの経験が、地区の皆さんの成長につながっていると
話してくださいました。
「しかし、今年の台風被害による停電は、
これまで経験を積めませんでした。」
と宮内さん。
初めての停電体験は、今後に向けて
「大きな経験」になったことは間違いありません。
長い停電を経験したことで、次回同じようなことがあった時には
あたふたしない、それが「経験を積む」ということ。
防災訓練は経験を積むことで、新たなご意見もいただけるので
改善しながらずっと続けていきたいとおっしゃっています。
そして、
「これが訓練のままで終わっていってくれればと思います。」
「何かあった時に、地区としてしっかり自分たちで生活できるー、
そして、対応できる体制は、
今後どんどん作っていかなければいけないと思っています。」
川永地区の防災訓練は、これからも回を重ねて
さらに充実した防災体制を作ってゆきます。
あすは「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。