2019年02月28日

2/28放送 「まちかど通信39」〜海から森林、宇宙まで「加太観光協会」稲野会長☆

(今日の放送はこちらからお聴きいただけます)

「まちかど通信39」
今回は加太地区をご紹介しています。
今日は加太観光協会 会長稲野雅則さんにお話を伺いました。


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稲野さんは昨年から加太観光協会の会長を務めていらっしゃいます。
加太では先日、2月16日(土)に「第13回加太植樹祭」
行われアジサイの苗を植えました。
以前、稲野さんにそのお話を伺ったのは、
2013年。その頃は観光協会青年部長とを務めていらっしゃいました。

詳しくはこちらをクリック!


加太地区は今、1520世帯・約2800人の方がお住まいです。
加太地区はなんといっても豊かな

魚や美味しい食事が観光の目玉。
そこに注目して、持続可能な漁業を目指しています。
これまで加太は「大量生産」をしてこなかったのですが。
それが今では貴重な資源にもなっています。

そこで、加太地域は、
持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)の取り組みに
参加しています。

「SDGs」はこちらをクリック!


観光協会の取り組みとしては、
風光明媚な場所が残っているといて
昨年、東京大学生産技術研究所加太分室が開設され、
そこと連携して自然環境を学べる場となっています。

「いろんなネタを仕込んで、モノからコトへと言われていますので
そういったことを推進していきたいです。」

と意気込みを話してくださいました。


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加太の観光は、漁業を中心とした豊かな自然を生かした取り組みが
多い中、最近では、ロケットを通しての「宇宙イベント」
盛り上がりを見せています。

加太でロケットを打ち上げる取り組みはもともと
和歌山大学の取り組みとして行われていましたが、
一昨年から、地元主導で、
加太地域活性化協議会が主催して共同実験として行われています。

昨年は新潟大学、九州工業大学なども打ち上げに参加して
年々盛り上がりを見せています。

また、加太観光で忘れてはならないのが友ヶ島
ラピュタの島として、今も変わらずの人気を誇る友ヶ島ですが
古くから葛城の修験道の行場であり、日清日露戦争の砲台跡など
といった歴史があります。
そちらの方も盛り上げていきたいと稲野さんはおっしゃいます。


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ところで、加太に新しいスポットが誕生しました。
小学生の加太合宿で知られる少年自然の家が新しく
昨年12月
「青少年国際交流センター」として生まれ変わりました。

県内県外から、また海外からも研修施設として利用できます。
「いろんなところから来ていただけるような仕組みを作りたい」
と稲野さん。


関西国際空港にも近い加太。
海洋から森林まで、「海と森をつなぐプロジェクト」
10年以上取り組んでいます。

こういったことも絡めて
「学びたい人は、絶対に加太に行かないと!」
と言われるような拠点づくりを今後はしてゆきたいと
しています。

海から森林、そして宇宙まで。
すべて一貫してつながっている取り組みです。

さて、今週末は「加太の桜鯛まつり」
淡島神社の「ひな流し」

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多くの人で賑わいそうですね。
是非、加太へお出かけください。

加太観光協会はこちらをクリック!

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明日は「ゲンキトピックス」です。
おたのしみに。


posted by ゲンキ和歌山市 at 07:25| 和歌山 | まちかど通信(2018) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月26日

2/26放送 「まちかど通信39」〜縄文時代からの歴史の宝庫「加太」☆

(今日の放送はこちらからお聴きいただけます)

「まちかど通信39」
今回は加太地区をご紹介。
今日は加太地区の歴史について
加太地区連合自治会 副会長藤井保夫さん
にお話を伺いました。


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藤井さんは考古学がご専門。
(日本考古学協会の会員でいらっしゃいます)

加太の歴史についてお話しいただきました。


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和歌山市の西端に位置する「加太地区」。
目の前には淡路島、紀淡海峡に面した海の町です。

縄文時代以来ずっと人が住んでおり、
弥生時代あたりから土器に海水を入れて煮詰めて塩を作る
製塩(塩づくり)がとても盛んに行われるようになりました。

この加太の塩は、奈良の平城京などに運ばれていました。

塩づくりが盛んであった当時の加太は、
交通の要所でもあったようです。

飛鳥時代から奈良時代にうつるころ、
加太には駅家(うまや)、今でいう「道の駅」が出来ました。

奈良の都から紀伊の国、淡路の国、四国の4つの国をひとつに結ぶ
幹線道路が加太を通り、港として発展してゆきます。
そこに、「駅家」が置かれるわけです。

このような道(南海道)を通じて、都に塩を運んでいました。
「塩の道」ですね。

そして江戸時代には、四国の物産がどんどん加太の港に集まり栄えたそうです。

江戸時代も終わりに近づくと、ロシアなど西洋の列強が、
鎖国をしている日本に開国を迫ってくるようになります。


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幕府は危機感を覚え、砲台、台場を作っていきますが、
明治になると、西洋式の砲台をどんどん作り外国船の往来を阻止。
加太はそういった意味でも重要な位置づけであったと言えます。

ところで、加太の産業と言えば漁業
これは古くは縄文時代から盛んであったようです。

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藤井さんによると、加太の漁業は縄文・弥生時代から盛んでしたが
とくにピークは江戸時代の後半で、そのころ加太の漁船は
房総半島沖まで漁に出ていたと文書に記されています。

ところで藤井さんたちが今とりくんでいるのは、
「葛城二十八宿(かつらぎにじゅうはっしゅく)
日本遺産に登録しようという取り組みです。

葛城二十八宿(かつらぎにじゅうはっしゅく)とは、役小角(えんのおずね)が
法華経八巻二十八品を埋納したとされる経塚で、
和泉山脈〜金剛山地の山やその付近の寺社を中心に二十八ヶ所あり、
現在も修験道の行場となっています。

「日本遺産に登録して、人・お金を呼んで来ようと
仲間たちと取り組んでいます。」


また、行場と言えば、友ヶ島には5か所の行場があります。
虎島(とらしま)には序品窟(じょほんくつ)・観念窟(かんねんくつ)
という会食洞穴があり、その中に行場があったりするんだそうです。

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藤井さんは
「これだけでも見どころがいっぱいですが、
加太に来ていただきますと、縄文時代から
明治・大正・昭和までのすばらしい歴史遺産がたくさんありますので
是非来ていただきたいと思います。」

と熱く語ってくださいました。


加太支所はこちらをクリック!

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明日は「暮らしのゲンキ」です。
お楽しみに。


posted by ゲンキ和歌山市 at 07:25| 和歌山 ☁| まちかど通信(2018) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月21日

2/21放送 「まちかど通信38」〜60年以上の歴史まさに老舗の百貨店「楠見地区連合婦人会」☆

(今日の放送はこちらからお聴きいただけます)

「まちかど通信38」
今回は楠見地区をご紹介しています。
今日は楠見地区連合婦人会会長宗眞紀子(むねまきこ)さん
お話を伺いました。

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「婦人会は老舗の百貨店ですねというくらい
いろんな活動をしています。」

永年会長を務める宗さんは、多岐にわたる婦人会活動を
このように話してくださいました。

「だから私たちは、楠見のステキな、元気なお母ちゃん
おばあちゃんになりたいってみんなで話しています。」

楠見婦人会のメンバーは。
とてもよくしゃべり、よく食べ、よく遊び、よく皆さんのお世話をし
いろんなことをしてとても仲が良いそうです。

幅広い多岐にわたる活動。
対する相手は赤ちゃんからお年寄りまで。

そんな中でも大切な活動は、子どもたちの登下校の見守り活動です。
楠見地区には、小学校が3校あります。
それぞれの登下校時には、地元自治会をはじめ、住民の方、
そして婦人会の皆さんも一緒になっての活動です。

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「楠見はひとつ」を合言葉に「子育て支援ネットワーク楠見」として
日々頑張っています。


しかし、第2阪和国道の開通によって交通量が増え、
南北に延びる大きな道路の影響で、楠見地区も分断されているように
感じるとおっしゃる宗さん。

「より意識してつながりを深くしてゆきたいと感じています。」


ところで宗さんが大切にしていることは、
古き良きものを伝え」新しいものを応援する」ということ。


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文化の祭では、子どもたちとに
楠見地区に伝わる「盆踊り」を婦人会が中心となって教え、
一緒に踊って後世に伝えています。

また、小学校では臼と杵で昔ながらの御餅つきを体験してもらったり
一昨年は、しめ縄を一緒に作る体験をしました。
昨年12月には、巻きずしも一緒に作ったそうです。

このように、昔ながらの食べ物や、
しめ縄を飾って新年を迎えるといった古き良き文化を
知ってほしいという気持ちで活動されています。

それと同時に、新しい文化を新しい人たちに創造してもらい
応援をされています。

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そのひとつが「よさこい」です。
紀州よさこい祭りが始まった時から、楠見地区で活動する
子どもたちを中心とした「楠見おどりっ子隊」を応援。

楠見中学校のブラスバンド(吹奏楽部)や
オリンピック選手を輩出している和歌山北高校の生徒へも
エールを送り応援を続ける宗さん。

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最近では、駅伝も良い成績を上げているという北高校。

「おばちゃんたちは応援しています。」
と笑顔で話してくださいました。

「子どもたちと接することでパワーも元気ももらっています。」


この楠見地区に40年以上お住まいの宗さんに、
道路が良くなり急速に発展した楠見地区についてお聞きしました。

「昔は、大新の校区に住んでいて、大新はとても賑やか、
楠見は夜になるとカエルの声がきこえるようなところでした。

しかし、今は逆になったように便利なまちになりました。」


発展を続ける楠見で、
これからもお母さんパワーの活躍を期待します。

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明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。






posted by ゲンキ和歌山市 at 07:25| 和歌山 ☀| まちかど通信(2018) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする