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「まちかど通信42」
今年度最終回は「城北地区」をご紹介。
孫市の会 会長の森下幸生さんにお話を伺いました。
自ら甲冑姿で「孫市の街」をPRする森下さん。
「雑賀孫市」で市駅前のまちづくりを行ってきた経緯について
お聞きしました。
平成13年、南海和歌山市駅前に特徴を持たせようと
「市駅前のエース像を探せ」
という取り組みが行われました。
その中で、市駅前のシンボルとして候補に挙がったのが
「雑賀衆」「和歌山城」「紀の川」だったそうです。
検討した結果、「雑賀衆」をシンボルにしようと決まり、
それなら「雑賀孫市」という実在の武将の名前を出すほうが
わかりやすいのでは?ということで
「雑賀孫市」が市駅前のシンボル、「エース」となりました。
それ以来、「雑賀孫市」を知ってもらおうと
森下さんは「手作り甲冑」を始めました。
「最初は大阪城の紙ヨロイの講習に参加して習ってきました。」
と森下さん。
しかし、時代劇などで見る甲冑は、
例えば「敵は本能寺にあり!」などといったセリフとともに甲冑の金属の摩擦音が聞こえる、
それを再現したいと思い、紙(ダンボール)ではなく
本物に近いものを使いたいと思ったそうです。
しかし、それなりの材料を使うと3万円以上かかることから、
もっと身近な材料でと、作業用のヘルメットを土台に冑を作り、
アルミ板を用いて鎧を作り出しました。
それが今の
「和歌山の雑賀衆」の手作り甲冑の土台になっています。
地元の人からスタートして、市民を巻き込んでの
「手作り甲冑教室」は人気を集めました。
「手作り甲冑教室」は、今も行われているようです。
また、小さな子どもたちも親子で取り組み
可愛い甲冑を身に付けて
イベントなどに出演することが増えました。
中でも新堀保育園の子どもたちは、
タタミを使ってヨロイを
カップ麺の容器を使って冑を作り、
「孫市の会」として出演するぶんだら節にも一緒に参加しています。
ところで、毎年桜の季節に開催される「孫市まつり」。
このきっかけについてお聞きいしました。
「孫市まつり」の前に、
毎年夏に市駅前商店街が中心となったおまつり
「市駅夏まつり」も森下さんの考案で
もう25年ほど続いています。
そして、商店街のおまつり以外に、
全国からお客様を呼べる「時代まつり」をしたい
という思いからスタートしたのが
「孫市まつり」です。
毎年3月の最終日曜日に開催されています。
今年で15回目の節目を迎えます。
森下さんによると、
10回目の記念の年には、和歌山県知事から表彰され、
また、12回目の時には、
「和歌山市文化奨励賞」を受賞されました。
「孫市まつり」は、年々人気を集め
今では、全国から甲冑隊や鉄砲隊だけでなく
コスプレイヤーの若者も集うお祭りとして人気です。
「コスプレの皆さんも、武者と一緒に歩けるまつりという
ことで来てくださっています。
ネットでのお申し込みは、今年もすでに40人ほどあります。」
甲冑隊は、三重県津市からや京都亀岡市などから。
県内では九度山町から。
また姫路城の甲冑隊も来られたことがあります。
鉄砲隊は、近畿内から6隊がやってきます。
第15回となる「孫市まつり」は
3月31日(日)に開催されます。
午前10時30分に和歌山城吹上御門広場から
「武者行列」がスタート。
城内から大通りを通って、和歌山市駅経由で
本願寺鷺ノ森別院までのコースを練り歩きます。
ほかに正午から
野外劇や生演奏、鉄砲の演武など盛りだくさんです。
「孫市まつりでお待ちしています。」
と森下さんは多くの来場を呼び掛けています。
「孫市まつり」はこちらをクリック!
明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。