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今回は「和歌山城イベント」について
天守閣 学芸員の谷口弥生さんと
和歌山歴史館 学芸員の古川周平さんに伺います。
Q 和歌山城天守閣では今どんなイベントを開催していますか?
和歌山城天守閣では、12月3日まで北側の多門展示コーナーにて、秋のコーナー展示「絵葉書にみる和歌山城U」を開催中です。
令和3年(2021)の夏のコーナー展示「絵葉書にみる和歌山城」では、明治後期から昭和初期までの和歌山城が写る絵葉書を13点紹介しました。今回の展示では第二弾として、前回展示しきれなかった絵葉書を展示し、1枚の写真からどれほど多くの情報が含まれているか紹介します。
ほぼすべての絵葉書に、現在ではみることができない和歌山城の風景や建造物が写っているため現在との違いを比べてみていただければ、面白いと思います。
今回のコーナー展示では、計14枚の絵葉書を展示しています。一枚の絵葉書の写真から多くの情報が含まれ、それにより、撮影した時期もある程度特定することもできます。ぜひ、実物の絵葉書に写る和歌山城の姿を現在と比べて確認していただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
Q 和歌山歴史館2階歴史展示室ではどんなイベントが開催されていますか?
12月4日まで「南紀重国とその時代」という展覧会を開催しています。
南紀重国とは、12代にわたって紀州徳川家お抱えの刀工をつとめた流派です。
南紀重国とは、12代にわたって紀州徳川家お抱えの刀工をつとめた流派です。
特に初代重国は、はじめは徳川家康に仕えて今の静岡県で活動していましたが、家康が亡くなったあとは家康の10男である徳川頼宣に仕えるようになりました。
今回の展覧会では、代々の重国が作った刀だけでなく、初代重国の兄弟もしくは兄弟弟子にあたる「包国」という刀工や、初代重国〜3代目の重国とかなり密接な関係にあった「平安城安廣」という刀工の作品も展示しています。
また重国が当時どのように評価されていたのかについて、紀州徳川家の歴史書である『南紀徳川史』など文献資料も同じく紹介しています。
本展覧会の開催にあたり、日本美術刀剣保存協会 和歌山県支部の方々に多くのご協力を賜りました。
現在展示している刀も、その多くが日本美術刀剣保存協会 和歌山県支部に所属している個人の方からお借りしているとても貴重な刀で、どれも保存状態がとても良く、江戸時代に作られたとは思えないほどきれいな刀剣ばかりです。
また、前期後期あわせて20振り以上の刀を展示しますが、こんなにもたくさんの「重国」の刀が一堂に会するのは初めてのことですので、是非この機会に見に来ていただければと思います。
Q 会期について
12月4日の月曜日までの開催となっています。
入場は朝9時開館、夕方5時(17時)受付終了で、5時半(17時半)に閉館となっています。
12月4日の月曜日までの開催となっています。
入場は朝9時開館、夕方5時(17時)受付終了で、5時半(17時半)に閉館となっています。
文化の秋ということで、和歌山城に来たついでにわかやま歴史館にも足を運んでいただき、日本刀を見に来ていただければ大変うれしく思います。