2021年11月15日

11/15放送 糖尿病予防について

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆


今回は「糖尿病予防」について和歌山市地域保健課足立妃彌さんに伺います。

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Q:世界糖尿病デーとは?

毎年、11月14日は世界糖尿病デーです。糖尿病の世界的脅威を認知するために制定された国際デーのひとつです。この日を中心に全世界で繰り広げられる糖尿病啓発キャンペーンは、糖尿病について市民に周知する重要な機会となっています。

日本では、その日を含む一週間を「全国糖尿病週間」として、糖尿病における正しい知識や理解を深める為に、全国で様々なイベントや活動が行われています。

和歌山市では、例年11月に、糖尿病予防フォーラムを開催していますが、昨年より新型コロナウイルスの影響で中止となっています。糖尿病は、新型コロナウイルス感染症の重症化危険因子のひとつです。今日はこの機会に、糖尿病について少し知っていただきたいと思います。

Q:糖尿病とはどのような病気?

糖尿病といえば中高年の男性で肥満の人の病気というイメージをもちますが、若い働く世代の方や、やせ型の女性にも増えています。日本人は欧米人と比較し、血糖を下げるインスリンというホルモンの分泌量が少ない傾向にあり、世界の中でも、遺伝的に糖尿病にかかりやすい体質を持っているともいわれています。

糖尿病は初期段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、気がついたときにはかなり病気が進行しているケースが多いです。多忙な仕事、煩わしい通院といった理由で糖尿病を放置していると、血管や内臓、骨や歯などがダメージを受け、重篤な合併症が起きやすくなります。

Q:糖尿病予防には?

糖尿病は、健康的な食事と運動習慣を身につけることで改善できる疾患です。コロナ禍における外出頻度の低下で生活習慣が大きく変わった方もいらっしゃると思います。定期的に特定健診を受け、ご自身の健康状態を把握していただくと同時に、生活習慣の改善を行い、予防と早期発見を心がけていただきたいと思います。

Q:市民の皆様へメッセージ。

糖尿病予防に、健康的な食事と運動習慣と申し上げましたが、健康増進に必要な歩数は、成人で1日8,000歩といわれています。和歌山県民の一日の歩数は男性で全国42位、女性は38位と低い状況にあります。

また、食事に関しては、「成人の1日に必要な野菜摂取量は350g」とされていますが、あと一皿分の70g不足しているといわれています。和歌山市のホームページでは、糖尿病の知識や生活習慣の改善のポイント、ウォーキングマップの掲載をしています。
この機会に、ご自身にあった健康な生活について考えてみてください。

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【お問い合わせ先】
和歌山市保健所地域保健課 ☎073-488-5121

posted by ゲンキ和歌山市 at 08:00| 和歌山 ☁| 暮らしのゲンキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする