再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
今回は、「里親月間」について
和歌山市こども総合支援センターの井村千穂さんに伺います。

◆里親制度とは、どういった制度ですか?
親の病気や経済的理由、虐待などさまざまな事情により、自分の家庭で暮らせない子供たちがいます。その子供たちを家族の一員として受け入れ、あたたかい愛情と正しい理解をもって、家庭的な環境で養育してくださる方を里親といいます。
すべての子供が愛され大切にされていると感じることができ、安心できる生活をおくることが必要です。里親制度は、児童福祉法に基づいて、里親として登録された方に子供の養育をお願いする制度です。
◆なぜ里親が必要なのでしょうか?
さまざまな事情により、保護者のもとで暮らせなくなった子供たちを、社会全体で養育するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことを、「社会的養護」と言います。
社会的養護を必要とする子供たちも、当たり前の生活を送ることが大切であり、児童養護施設や乳児院などの施設で子供を養育する「施設養護」よりも、里親やファミリーホームなど、できるだけ家庭あるいは家庭的な環境で養育する「家庭的養護」が推進されています。
家庭という居場所を求めている子供が沢山います。子供の養育について理解や関心があって、熱意と愛情をもって育ててくださる里親を探しています。
◆里親さんはどれぐらいいますか?
和歌山県内では162家庭が里親登録しています。和歌山市はそのうちの60家庭です。親と一緒に暮らせない子供たちは県内で約400人います。そのうち里親の家庭で過ごす子供は、全体の2割以下です。里親を必要としている子供はたくさんおり、里親になってくださる方を探しています。

◆今月10月は里親月間とのことですが、和歌山市ではどういった活動をしていますか?
10月は厚生労働省が里親月間と位置づけ、全国的に里親制度の啓発をしています。和歌山市では、和歌山市里親会と協働して、啓発活動をしています。
ひとりでも多くの方に、里親制度への関心を持って頂きたいという思いから、里親制度個別相談会を開催します。里親支援専門のスタッフが個別にお話をお伺いさせていただきます。
日時・場所は、今週10月10日(日)午前10時から午後4時まで、こども総合支援センターにて行います。
10月10日の参加が困難な方は、皆様のご都合に合わせて、和歌山市内にある児童養護施設にて個別相談会を開催いたします。
また、10月1日から31日まで、和歌山市役所本庁舎1階ロビーにて、里親制度のパネル展示を行います。
みなさまのご参加をお待ちしております。里親制度についてのお問い合わせや相談についてもお気軽にご連絡ください。
【お問合せ先】
・和歌山県子ども・女性・障害者相談センター
(☎073−445−5312)
・里親支援センター「なでしこ」
(☎0736−69−1004)
・児童養護施設 つつじが丘学舎 (里親支援機関B型)
(☎073−480−1043)
・児童養護施設 こばと学園 里親支援機関B型 つむぎ
(☎073−499−8805)
・児童養護施設 旭学園(里親支援機関B型)
(☎073−479−0080)
・和歌山市こども総合支援センター
(☎073−402−7830)