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今回は、介護予防について
和歌山市保健所 地域保健課の村居聖奈さんに伺います。
◆「介護予防」について
「介護予防」とは、「介護が必要な状態にならないようにすることや、介護が必要な状態となっても悪化させないように取り組むこと」です。
介護を受けたり、寝たきりになることなく、こころもからだも健康で、自分らしく生活できる期間を「健康寿命」と言います。日本は平均寿命、健康寿命ともに世界のトップクラスです。しかし、「介護が必要な期間」と言われる「平均寿命と健康寿命の差」は男性で約9年、女性で約12年あります。この差をできるだけ短くし、心身共に健康な生活を長く続けるために、介護予防に取り組むことが大切です。
◆介護予防に必要なポイントについて
介護が必要になる原因として、病気だけでなく、加齢に伴うこころとからだの衰えがあります。
今日は介護予防に必要なポイントを3つご紹介します。
◎1つ目は「運動をすること」です。
転倒による骨折によって介護が必要になることも少なくありません。運動を継続して行うことで筋力が維持・向上し、転倒の予防に繋がります。また、身体を動かすことはストレスの解消や心の安定に繋がります。景色を見ながら散歩をしたり、音楽に合わせて体操をするなど自分なりに楽しんで続けられる工夫をしましょう。
◎2つ目は「規則正しく、バランスの良い食事を摂ること」です。
料理が面倒、食欲がわかないなどの理由から、柔らかいものや同じものばかりを食べている方もいらっしゃると思います。偏った食事により、必要な栄養が不足すると筋肉量の減少や免疫力の低下に繋がります。一日三食きちんと食べること、栄養バランスの良い食事を摂ることを心がけましょう。
◎3つ目は「お口の健康を守ること」です。
お口の状態が悪くなると柔らかいものばかりを好んで食べるようになり、噛む力が低下します。お口の清潔を保つことで病気の予防や食欲の増進に繋がります。毎食後、歯磨きや入れ歯のお手入れをしましょう。また、お口の開閉運動や、舌を動かす運動をすることで、誤嚥性肺炎の予防に繋がります。食事の前に行うとおいしく食事を摂ることができます。
◆最後に市民の皆様へメッセージ。
和歌山市保健センターでは、毎年、65歳以上の方を対象に「シニアのための元気アップセミナー」を行っています。今日お伝えした「運動」「栄養」「口腔機能」の3つのポイントに沿って、皆さんと楽しく学べる機会となっております。今年度は中止となりましたが、来年度、実施する場合は「市報わかやま」などでお知らせ致します。
介護予防についてのご相談は、各保健センター(詳しくはこちら☆)
または地域包括支援センター(詳しくはこちら☆)へご連絡ください。