2020年03月04日

3/4放送 3月は自殺対策強化月間・ゲートキーパーについて

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

水曜日は暮らしのゲンキ。
3月は「自殺対策強化月間」です。
今日は「ゲートキーパー」について、
和歌山市保健所保健対策課の林実香さんにお聞きします。
 ゲートキーパー.jpg
ゲートキーパーとは
ゲートキーパーとは、「命の門番」という意味です。
自殺対策だけでなく、いましんどさを感じている人の
周りの人にとって、とても大切な概念です。

ゲートキーパーは、自殺の危険性を抱えた人や、
周囲で心理社会的な問題や生活上の問題、
健康の問題などを抱えている人に、
気づいて適切な働きかけを行う人のことです。
ゲートキーパーという資格があるわけではなく、
だからこそ誰もがゲートキーパーになることができます。

いのちの危機にある人、「死にたい」と考える人、
うつ病を発症している可能性のある人などに対して、
周囲の人がその方の「普段と違う様子」に、
気づき、声をかけ、相手の話をじっくりと聞いて、
必要な支援につなげることができる人
のことを指します。

ゲートキーパーに特別な技術は必要なく、
気づき、声かけ、傾聴、つなぎ、見守りが基本です。
まず、周囲の人で「SOS」を発信している人に気づく。
悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、
必要な支援につなげ見守る。
相手の話をじっくり聞くことが重要で、アドバイスせずに
しっかりと聞いてあげるだけでも、本当に困っている方に
とって救いとなることが少なからずあります。


和歌山市では毎年、市役所職員の研修や、学校の教職員を
対象としたゲートキーパーの専門研修を実施。
市民の皆様の様々な活動の場に職員出前講座として出向き、
「ゲートキーパー講座」を実施しています。
ゲートキーパーを一人でも多く増やすことが、今まさに
死を考えるほど苦しんでいる方の救いとなります。


■お問合せ先:
 ・和歌山市保健所 保健対策課 こころの健康対策班
   073−488−5117
 ・厚生労働省のホームページ(⇒こちら☆
posted by 和歌山 at 08:00| 和歌山 ☁| 暮らしのゲンキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする