再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
水曜日は「暮らしのゲンキ」です。
3月は「自殺対策強化月間」
今日は月間の取り組みと自殺予防について
和歌山市保健所保健対策課 心の健康対策班の
岡本佳珠(かず)さんにお話を伺いました。
![H30年度ポスター[4769].jpg](https://genki-wakayamashi.up.seesaa.net/image/H30E5B9B4E5BAA6E3839DE382B9E382BFE383BC5B47695D-thumbnail2.jpg)
自殺対策基本法では、
3月を「自殺対策強化月間」と定めています。
和歌山市においても、市民の皆様に自殺予防について
広く呼び掛けるとともに、悩みを抱えた人が
必要な支援を受けられるよう、相談窓口の周知などの
啓発活動を行っています。
全国に自殺者数は、平成22年以降、減少傾向にありますが
年間2万人を超える方(人口動態統計によると平成29年20465人)
が自殺によって亡くなっており、深刻な状況が続いています。
和歌山市においては、毎年80人前後(H29年は70人)の方が
自殺で亡くなられている状況です。
自殺は、健康問題、経済・生活問題、家庭問題、勤務問題など
様々な要因が複雑に関係し、
「その多くが、追い込まれた末の死」
と言われています。
また自殺に至る直前に、大多数の方が、うつ病などの精神疾患を発症し
正常な判断を行うことが出来ない状態となっていることが明らかになっています。
自殺を考えている方も、
心の中では「生きたい」という気持ちとの間で
揺れ動いており、不眠や体調不良など自殺の危険を示すサインを発しています。
自殺のサインには、
・気分が沈む、眠れない、食欲がない、などのうつ病の症状がみられる
・原因不明の身体の不調が長引く
・お酒の量が増える
・仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う、
・「自殺」を口にする
などがあります。
こういった自殺のサインに周りの人が気づき、声をかけ、話を聞き、
相談機関や医療機関につなげる、そして見守ることが自殺予防につながります。
このような役割を果たす人を、命の門番という意味で
「ゲートキーパー」と呼ばれています。
ゲートキーパーは、だれでもなることが出来ます。
和歌山市では出前講座において、ゲートキーパー講座を開催していますので
ご希望される方はお電話でお申し込みください。
和歌山市では、この月間の取り組みとして
今月3日、イズミヤ和歌山店において、
和歌山県や和歌山いのちの電話協会と合同で
街頭啓発を行いました。
また3月8日(金)〜18日(月)まで
和歌山市役所1階の市民ギャラリーで
「平成30年度 いのちをつなぐポスターコンクール」
受賞作品を展示しています。
そのほかにもメディア啓発や、横断幕の設置、各関係機関への
パンフレット配布などの取り組みを行っています。
和歌山市保健所では、毎月第1木曜日と第3金曜日の午後に、
精神科医による相談日を設けています。
また、日中仕事や家事などで相談に行くことが難しい方については、
毎月第2水曜日、うつ病夜間相談を実施しています。
どちらも予約制になっていますので
まずは電話でご相談いただければと思います。
相談は本に限らず、ご家族やご友人など周囲の方の相談も
受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
お問い合わせは、
☎073-488-5117(こころの健康対策班)まで。

明日は「まちかど通信41」です。
お楽しみに。