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「まちかど通信40」
今回は貴志地区をご紹介しています
今日は貴志地区の氏神様「大年神社」
宮司の田中實さんにお話を伺いました。
大年神社の主祭神は大年大神で
旧貴志荘六ヶ村(梅原村、中村、栄谷村、向村、中野村、土入村)
の産土神とし、梅原に鎮座しています。
神様の霊がこの場所に鎮座された始まりは
伝えによると古いようですが明らかではありません。
1600年(慶長5年)に再興され、
江戸時代には紀州徳川家は当神社を篤く尊崇され、
和歌山城より北西(乾)の方向に鎮座していますので、
別名「乾の宮」と称されていました。
毎年正月4日には、社地の土を奉書に包み、
唐櫃に収めてお城に参上し、神主が城主に年詞を申し上げて
献上するのが嘉例でありました。
明治維新後は貴志村の村社となり、
終戦後は貴志地区の産土神社として広く崇敬されています。
また明治43年に栄谷宮ノ前鎮座の村社諏訪神社を合祀し、
現在に至っています。
御祭神の大年大明神は、須佐之男命の御子で
稲作に大きな功績を残された神であります。
大年神社では、例年8月17日に秋の風水害の無事と豊作を祈願する
夏祭りを氏子の皆様方のご協力を得て盆踊りを開催しています。
境内の中央にある「舞殿」は夏祭りの際、太鼓などを設置する
場所となっています。
ところで、境内の社前に「岩神さん」と地元の人々から親しまれている
大岩が鎮座しています。
大年神社は、孝子峠の入り口にあり、この辺りは少なくとも
10世紀ごろまでは、紀の川の河口であったらしく
境内の大岩(岩神さん)には波が岩に打ち付けて出来た
岩の上の浸食跡や岩についた牡蠣の殻に見られます。
苦しんでいた時、神官(神主)の夢枕に大きな岩神が現れ、
大岩を「岩神さま」としてお祀りしたところ、
また、この岩神さんは地区内に疾病、児童の目の病気が蔓延し
悪い疫病や児童の眼の病気がすっかりよくなったということで、
それ以来、この大岩を地区の悪疫退散、
児童(子ども)の守り神としてお祀りしています。
さて大年神社は知る人ぞ知る桜のスポット。
参道や境内には桜の木が植えられており、
桜の開花時には多数の方が花見に来られます。
是非一度お越しくださいね。
明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。
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