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水曜日は「暮らしのゲンキ」です。
今日は「ウイルス性肝炎の早期発見と治療」について
和歌山市保健所 保健対策課の中居徳子さんにお話を伺いました。

肝炎とは、肝臓に炎症が起こって肝細胞が壊される病気です。
その原因の多くは肝炎ウイルスの感染によるものです。
肝炎ウイルスには、主にA型、B型、C型、D型、E型の5種類が
ありますが、中でも、B型、C型肝炎ウイルスは慢性化して
肝硬変や肝がんに進行しやすいことがわかっています。
日本国内には、B型、C型肝炎ウイルスに感染している人は
合わせて300万人以上いると推定されています。
しかし、肝炎になっていても自覚症状が出にくいので、
感染に気付いていない人がいることはもちろん、
感染していることを知りながらも治療につながっていない人が
全国に少なくとも53万人も存在するといわれています。
自覚症状がないからと放置していると、症状が出たころには
重症化していることもあるため、
早期に発見し治療していくことが重要になります。
B型、C型肝炎ウイルスは、治療方法が進歩してきており、
重症化する前に治療を行うことで、治る、またはコントロールが
可能になってきています。
以前は、インターフェロンという注射が治療の中心でしたが、
最近は飲み薬での治療が主流です。
中でも、C型肝炎についてはインターフェロンを使わなくても
効果が高いお薬も出てきており、
高齢の方でも治療が出来るようになりました。
また、治療内容によって
医療費の助成制度が適用される場合もあります。
感染していることがわかっているけれど、
何らかの事情で治療や経過観察を出来ずにいる方などは、
一度専門医のいる病院を受診いただくか、
かかりつけ医又は保健所にご相談ください。

B型及びC型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、
血液検査でしかわかりません。
今まで検査を受けたことがない方については、
まずは、検査を受けることをお勧めします。
和歌山市保健所では、
今まで肝炎検査を受けたことがない方を対象に
毎月第3水曜日の午前9時から11時の間に検査を実施しています。
次回は、11月15日に行います。
予約制となっていますので、お電話をお待ちしています。
☎073-488-5118(和歌山市保健所保健対策課)まで。
中居さんは
「B型及びC型肝炎ウイルスは、日常生活では特に感染しません。
必要以上に感染を恐れず、正しい知識を持っていただければと思います。
また、検査によって感染していることがわかった場合は、
肝臓専門医のいる病院での精密検査を受け、
治療や経過観察を受けるようにしてください。」
と検査を受けたことがない方にお勧めしています。

明日は「小学校訪問㉖」です。
お楽しみに。