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月曜日は「暮らしのゲンキ」
9月24日から30日は厚生労働省が定める
「結核予防週間」です。
今日は、和歌山市保健所 保健対策課の
岡本有夏さんにお話を伺いました。

結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。
排菌している患者の咳やくしゃみなどで飛び散った菌を
周りの人が直接吸い込むことで感染する「感染症」です。
結核は、正しく薬を飲めば完治できる病気です。
しかし、毎年新たに約1万8千人の患者が発生している
国内で重大な感染症です。
和歌山市でも、平成28年には47人の患者が発病しています。
決して「過去の病気」ではありません。

結核菌に感染しても、全ての人が発病するわけではありません。
感染しても、一生のうち発病するのは1〜2割程度です。
残りの8割の方は、発病することなく一生を過ごすことになります。
しかし、たくさんの結核菌を吸い込んだ場合、
糖尿病や腎臓病の合併症をお持ちの場合、
体の抵抗力が弱まった場合等に、結核菌が体の中で増殖し、
発病してしまうことが多いです。
また、高齢の方は、結核がまん延していた時代を過ごしているため
知らない間に感染を受けている人が多くいます。
若いうちは発病に至らず、年齢とともに体力・抵抗力が低下して
高齢になってから発病する人が増えています。
ただ、和歌山市でも若い世代の方が結核を発病している事例もあるので
注意が必要です。
結核に感染すると、現れる症状として、
2週間以上咳が続く、からだがだるい、微熱が続く、
胸が痛い、体重が減る、
などといったことが多いです。
風邪に似ていますが、症状が長引く場合は、
必ず医療機関を受診しましょう。
また、結核を発病していても、
特徴的な症状が出ない場合もあります。
症状がなくても、年1回は
胸部エックス線検査による健康診断を受けましょう。
発見が早く、痰に菌が含まれていない場合、
自宅で治療できます。
自分自身の健康を守ることはもちろんのこと、
家族や友人などへの感染を防ぐためにも、
早期発見・早期治療が大変重要になってきます。
和歌山市では、
65歳以上の方を対象に、バスで各地区を巡回して
胸部エックス線検査を実施しています。

申込みや保険証、費用などは必要ありません。
是非この機会にお受けください。


お問い合わせは、
☎073-488-5118(和歌山市保健所保健対策課)まで。
明日は「中学校訪問」です。
お楽しみに。