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水曜日は「暮らしのゲンキ」です。
今日は「ジカウイルス感染症」予防について
和歌山市保健所 総務企画課 健康危機管理班の
神戸千佐さんにお話を伺いました

8月5日からブラジルリオデジャネイロでオリンピックが開かれています。
そのブラジルを含む中南米などでジカウイルス感染症が流行しています。
今のところ、日本での感染の報告はありませんが、流行地域との
人の往来が増えるため、日本でもジカウイルスが持ち込まれ、
感染が広がる恐れがあります。
「ジカウイルス感染症」とは、
蚊によって媒介される病気で、感染してから症状が出るまでの
潜伏期間は、2日から12日。
感染してもおよそ8割の人は、症状が表れません。
2割の人は、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉や関節の痛みなどの
症状があらわれます。
治療薬はなく、ほとんどの場合自然回復します。
しかし、問題なのが、妊婦の方が感染すると、
生まれてくる子どもが「小頭症」などの障害をもったりする
可能性があることが判っています。
感染経路は、
ウイルスを持った蚊にさされることで感染します。
また、性行為での感染も報告されています。
予防法として、
まず、蚊に刺されないこと。
蚊がいるような場所に行くときは、素足でのサンダル履きをやめ、
長袖、長ズボン、虫よけスプレーを使いましょう。
それから、蚊を発生させないこと。
ジカウイルスを媒介する「ヒトスジシマカ」という蚊は、
空き缶や植木鉢の水受けなど、小さな水たまりを好んで卵を産みます。
卵はその水の中で最短12日で成虫になるため、
こまめに水を捨てるようにしましょう。

夏休みに海外旅行をされる方は、
流行地域の最新情報をまず確認しましょう。
最近では、アメリカフロリダ州で
蚊からの感染とみられる例が報告されています。
妊婦の方は、流行地への渡航を控えましょう。
流行地から帰ったら、症状の有無にかかわらず、
2週間程度は、蚊に刺されないように注意して
ウイルスを持つ蚊が増えるのを防ぎましょう。
最低8週間程度、パートナーへの性行為による感染に気を付けましょう。
もしも、海外旅行中に蚊に刺されてしまったら、
症状がある場合は、すぐに渡航先を伝えて医療機関を受診してください。
「蚊に刺されない」
「蚊を発生させない」
習慣を付けて、みんなでジカウイルス感染症に備えてゆきましょう。

明日は「小学校訪問」です。
お楽しみに。