今日は県立和歌山盲学校 中学部1年生
菅田利佳(すがたりか)さんをご紹介しました。
ピアノが大好きな利佳さんは、
自分で作詞作曲した「一歩ずつ」で
「わたぼうし音楽祭」の最高賞である
「わたぼうし大賞」を受賞、
このたび、韓国での「わたぼうし音楽祭」で
この曲を披露しました。
「わたぼうし音楽祭」は
障害のある人がつづった詩をメロディーにのせて
みんなで歌う音楽祭として1976年から開催されています。

昨年夏に開催された
「第37回わたぼうし音楽祭」で
利佳さんが大賞に選ばれました。
「一歩ずつ」
神さま ありがとう すてきな耳をありがとう
今日も 大好きな ピアノを弾いてます
神さま ありがとう すてきな声をありがとう
今日も 楽しく 歌ってます
ラララララ
神さま ありがとう すてきな杖をありがとう
今日も 一緒に 歩いています
夢に向かって一歩 一歩ずつ
目が不自由な利佳さんが、
音が聞こえる「耳」に、歌が歌える「声」に
「神さま、ありがとう」と感謝の思いをこめてつづった歌詞。
優しいメロディーに利佳さんの澄んだ歌声が
響きます。
この歌を、このほど
韓国での「わたぼうし音楽祭」でゲストとして招かれ
披露してきました。
お話を伺ったのは韓国への出発前。
「初めて海外に行くので、とても楽しみです。」
と利佳さんは弾んだ声で話していました。
韓国での演奏に合わせ、韓国人留学生の方から
「一歩ずつ」の歌詞を韓国語にしてもらい
トレーニングを受け、
韓国語で歌えるようにしたとのこと。
「海外で素晴らしい舞台で歌わせていただけるという
感謝の気持ちを込め、精一杯楽しんで歌いたいと思います。」
きっと、素晴らしい「歌の交流」が出来たことでしょう。
2歳からリトミックを通して歌ったりピアノを始めた利佳さん。
本格的に習うようになったのは5歳のころ。
「点字」の楽譜で指使いや音符を覚え練習に励んでいます。
(点字の楽譜)
「楽譜を見ながら演奏できないので、
点字でまず曲を覚え、暗譜してからピアノに向かいます。」
点字の楽譜は、そのまま読むと、
単なる「記号」にしか過ぎないそうです。
記号に表された「音譜」を理解して曲として
記憶することは大変なこと。
「点字にしてくれるボランティアさんのおかげで
曲を弾くことができます」と利佳さん。
(1冊の楽譜も点字にするとこのような量になります)
作詞作曲をし始めたのは小学3年生のころ。
初めてグランドピアノが家にやってきたときの
嬉しさを曲にしたそうです。
「これからは、いったん歌を作ることをお休みして
もっとクラシックを勉強したいと思います。」
そして、もっとピアノの勉強を続け、将来は、
人の心に届くようなピアノの演奏が出来たらとおっしゃっています。
中学生になったばかりとは思えないほど
しっかりと「夢」や「目標」を語ってくれました。
(全国にいる友達と「読み上げ機能」のある携帯でメールをするのが楽しみ)
利佳さんのこれからに期待!!
素晴らしいピアニストになってくださいね。
明日は「ゲンキトピックス」です。
お楽しみに。
4/25の放送はこちらからお聴きいただけます。
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