☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
今回は
和歌の浦短歌ワークショップの短歌の紹介3
文化振興課の冨永里菜さんにお話伺います。
Q 今回ご紹介いただくものは何でしょうか。
和歌の浦をテーマとした短歌を田中ましろさんに作っていただきました、今回はその短歌をご紹介しまして、3回目となります。
和歌の浦をテーマとした短歌を田中ましろさんに作っていただきました、今回はその短歌をご紹介しまして、3回目となります。
Q どのような短歌になりますか?
「白猫に誘(いざな)われゆく細道を 抜けて異国は来る 雑賀崎」
「白猫に誘(いざな)われゆく細道を 抜けて異国は来る 雑賀崎」
という短歌です。
イタリアの地中海の景色のような雑賀崎のきれいな写真も撮影していただきました。雑賀崎の海の景色は古くは万葉集にも歌われおり、海に面した岩場に張り付くように建てられた独特な町並みは、まるで迷路のようで、猫が歩いていく景色がとても似合うと思います。
イタリアの地中海の景色のような雑賀崎のきれいな写真も撮影していただきました。雑賀崎の海の景色は古くは万葉集にも歌われおり、海に面した岩場に張り付くように建てられた独特な町並みは、まるで迷路のようで、猫が歩いていく景色がとても似合うと思います。
Q 雑賀崎が歌われた万葉集の和歌はどのよう和歌でしょうか。
万葉集に詠まれた雑賀崎の和歌は、
万葉集に詠まれた雑賀崎の和歌は、
「紀伊の国の雑賀の浦に出で見れば海人の燈火波の間ゆ見ゆ」
というものです。
というものです。
意味としては紀伊の国の雑賀の浦に出て見ると、漁師の燈火が波間ごしに見えることだ。)という意味です。
西側を海に面した雑賀崎は、夕日がとてもきれいにみえる場所です。特に、お彼岸の日には「ハナフリ」と呼ばれ、沈む夕日から様々な色の光の玉が降ってくるように見える、という伝承があります。
Q 他にも和歌に詠まれたような見所はありますか。
和歌の浦の海の景色を歌った和歌では、
和歌の浦の海の景色を歌った和歌では、
「潮満たばいかにせむとか海神(わたつみ)の神が手渡る海人娘子(あまをとめ)ども」
という歌があります。この意味は満潮になったらどうするつもりで海神の手のような岩場をわたっているのか。漁師の娘たちよ。という意味です。
奈良時代に、天皇の行幸に従って和歌の浦を訪れた都人が、地元の漁師の娘たちが岸辺で遊んでいるのか、仕事をしているのかわかりませんが、そのような景色を見て歌ったのでしょうか。
和歌の浦の岸辺では、結晶片岩という岩が露出していますが、風化して木のようになった独特な岩肌は、香木の伽羅(きゃら)になぞらえて、伽羅岩とよばれています。
Q 最後に文化振興課から一言メッセージをお願いします。
今年、2024年は和歌の聖地誕生1300年の契機となるので、和歌・現代の短歌の文化が和歌の浦、和歌山で盛り上がっていけたらいいなと思います。
今年、2024年は和歌の聖地誕生1300年の契機となるので、和歌・現代の短歌の文化が和歌の浦、和歌山で盛り上がっていけたらいいなと思います。