2023年05月31日

5/31放送 HIV検査普及週間について

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「HIV検査普及週間」について
保健対策課 宮本麻美さんに伺います。
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Q 6月1日から7日までの一週間をHIV検査普及週間と定め、普及啓発を行っています。まず、HIVについて教えてください。
HIVはヒト免疫不全ウイルスのことで、エイズの原因となるウイルスの名前です。HIVに感染すると体の免疫機能が徐々に低下し、健康な人なら防ぐことができる感染症などにかかりやすくなります。しかしHIVに感染しても症状がすぐに出ることはまれで、感染から発症まで数年から数十年、自覚症状がないまま進行していきます。
HIVが生息できるのは、人の血液や体液の中だけです。握手やお風呂、同じお皿の料理を食べるなど、日常生活では感染しません。

Q 和歌山市保健所でも検査は実施しているのですか。
現在、毎週火曜日、午後6時から午後7時20分までHIVに対する抗体の有無を調べる血液検査を実施しています。匿名・予約制なので、ほかの方と顔を合わすことがなく、プライバシーは守られています。費用はかかりません。ただし、感染してもすぐ血液中に抗体が現れるわけではありません。正確な結果を得るために、感染の可能性があった機会から3か月経ってから検査を受けるようにお願いしています。

Q 必要だと分かっていても、もし感染していたらと思うと、検査を受けるのが怖いですよね。
検査を受けて結果を知るのは怖いかもしれません。しかし専門の医療機関や相談機関、保健所など相談窓口はたくさんあります。
一人で悩まず、相談機関に頼ることも考えてみてください。

また、現在は医療の進歩によりエイズの発症を遅らせたり、予防したりすることができるようになりました。最新の研究では、毎日薬を飲み続け、身体の中のHIV量を検出限界値未満の状態に維持することで、性行為でも他の人に感染させないといった結果も出ています。HIV感染を判断できるのは検査だけです。検査を受けることで自分自身の健康を守ることができるだけでなく、大切なパートナーへの感染も防ぐことができます。

Q 最後に、HIV検査普及週間のイベントやエイズ検査についてのお問合せ先教えてください
お問合せは、和歌山市保健所保健対策課073-488-5118までお電話ください。
ホームページにも情報を掲載しています。和歌山市感染症情報センターで検索してください。

また6月1日から7日まで、普及週間に合わせて市堀川に辺りの京橋付近をエイズへの理解と支援のシンボルである赤色にライトアップします。ぜひ足を運んでください。
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2023年05月30日

5/30放送 歯と口の健康について

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「歯と口の健康」について
地域保健課 知念真生子さんに伺います。

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Q 今年も「歯と口の健康週間」の時期になりましたね。
6月4日から10日は歯と口の健康週間です。
この歯と口の健康週間は、歯と口の健康に関する正しい知識を普及啓発し、歯の寿命を延ばし、健康の保持増進につなげることが目的です。

Q マスク生活も終わり、歯と口も気になりますね。
歯と口のはたらきは、主に食べること、話すこと、笑うこと、この3つになります。
食べること、話すこと、笑うことは、普段の生活に大きく関わっています。

歯は、たった1本失われても正常な働きができません。例えば、奥歯が1本なくなっただけで、物を噛み砕く能率は約40%も低下するといわれています。そのため、消化器官に負担がかかり、栄養の吸収が悪くなるという悪循環が生まれてしまいます。また、発音もしにくくなるため、言葉が不明瞭になったり、顔の輪郭や表情が変化し、老けて見えてしまったりします。
 
歯を失うということは、生活においての楽しみを減らしてしまうことになります。

Q 歯を失う原因はなんでしょうか?
歯を失う原因の多くは、CMなどでもよく耳にする「歯周病」です。和歌山市が実施している歯周病検診の結果では、約80%の方が歯周病に罹っています。そのうちの約半数は、進行した歯周病に罹っています。
歯周病は、初期の段階では症状がほとんどないため、自分で気づくことが難しく、自覚がないまま進行してしまいます。また、進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)を破壊し、最終的に歯が抜けてしまうという病気です。

Q では、歯と口の健康が保てるようにするためには、どういったことに気をつければよいでしょうか?
もちろん、体の健康と同じで歯と口の健康も規則正しい生活、食生活を送ることは基本です。
そして、歯周病やむし歯などのお口に中のトラブルを早期発見することができるよう、かかりつけ歯科医をもって、定期的に歯科健診での「プロフェッショナルケア」を受けることが大切です。
歯磨きなどを自分で行う「セルフケア」、普段の自分の歯磨きで落としきれない汚れをクリーニングしてくれて、個々のお口の状態に合わせてセルフケアの指導をしてくれる「プロフェッショナルケア」を組み合わせて歯とお口の健康を守るように心掛けてください。

Q 他に何かありますか?
特に高齢者の方に気をつけていただきたいのが、口腔機能の低下(お口の力の低下)です。噛む力や飲み込む力が弱くなったり、「食べこぼし」 や 「むせ」 たりすることが多くなります。最近、むせたりすることが多くなったと感じたら、口腔機能が低下している可能性が高いです。そのため、歯周病やむし予防に加えて、お口の体操を行ってください。「パタカラ体操」や「あいうべ体操」などがありますので、お知りになりたい方は、
保健所地域保健課までお問い合わせください。
電話番号は073-488-5120です。
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2023年05月29日

5/29放送 発達相談について

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「発達相談について 」
南保健センター 多部友博さんに伺います。

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Q 発達相談とはどんなこと?
「言葉が遅い」「落ち着きがない」「コミュニケーションが取れない」「友達とうまく関われない」など、お子さんの発達の心配ごとや悩み事の相談を、発達相談員がお受けしています。お子さんにとって、よりよい方法を一緒に考えながら、必要に応じて関係機関への橋渡しをしています。

Q 保健センターでの発達相談の対象は?
和歌山市に住民票がある、小学校入学前のお子さんと保護者の方であれば、どなたでも相談していただけます。

Q 相談に来られるきっかけは?
多くは、1歳6か月児健診と3歳児健診をきっかけとしています。他には、保育園や幼稚園、医療機関などから紹介される場合もあります。保護者の方がお子さんの発達面を心配され、自発的に相談されることもあります。

Q 具体的にどんなことをしますか?
発達相談は、市内4つの保健センターで実施しています。健診時以外は基本的には予約制で、個別に行っています。
内容としては、各保健センターへお越しいただき、お子さんと発達相談員との道具遊びや、やりとりを通して、お子さんの様子を見させていただきます。保護者の方や関係機関からお子さんの日頃の様子をうかがい、日常の中での関わり方を一緒に考えています。

必要なお子さんについては、親子教室や医療機関などと連携を取りながら、就学に向けて早期から切れ目ない支援を行っています。

Q 親子教室ではどんなことをしますか?
親子教室は、保健センターやNPO法人で実施している事業になります。お子さんの発達に合わせて、どのような関わり方が適しているのか、スタッフと一緒に考えたり、一緒に参加する他のお子さんとの関わりの中で、社会性を身につけることを目標としています。保育士と一緒に体操や手遊びをしたり、お絵描きや工作、遊具遊びなどを、親子で楽しめる場所です。

Q 発達相談はどんな人が担当していますか?
発達相談員は、臨床心理士・公認心理師もしくは特別支援教育に関する専門知識を持っている者が担当しています。

Q 発達相談員の多部さんからメッセージお願いします。
発達相談は、お子さんに適した関わりを見つけるヒントを、みんなで一緒に考えていく場でありたいと思っています。お子さんのご様子で心配なこと、不安なことがあれば、まずはお電話でも構いませんので、お気軽にご相談下さい。
お子さんとその保護者の方が毎日楽しく、笑顔で過ごすことができるよう、そのお手伝いができれば嬉しいです。
posted by 和歌山 at 08:00| 和歌山 ☁| 暮らしのゲンキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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