2021年12月13日

12/13放送 ノロウイルスによる食中毒ついて

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆


今回は「ノロウイルスによる食中毒」について
和歌山市保健所生活保建課藪修さんに伺います。

食中毒といえば、夏場に起こるイメージがあるかもしれませんが、実際には年中発生しているんですよね。

つい油断しがちなこれからの季節、11月から3月くらいにピークがあり、ノロウイルスによる食中毒が多発します。

ノロウイルスに感染するとどんな症状がありますか?

潜伏期間は24時間~48時間で、 主な症状は下痢発熱・嘔吐等が1~2日間続きます。軽い風邪のような症状になることもあります。 発熱は一般に37-38℃と軽度です。 また、感染しても、症状がない人もいます。

ノロウイルスの感染経路について

ノロウイルスは基本的には経口感染ですので、口から入ってきます。 少量でも発症するので、注意が必要です。 ウイルスの蓄積した二枚貝を加熱不十分な状態で食べたり、感染した人が調理などをして、ウイルスに汚染された食品を食べたりすると感染します。

また、 とても小さなウイルスなので、ウイルスはホコリのように舞い上がることがあります。患者さんの嘔吐物等の処理が不十分だと、 そこからウイルスが舞い上がって食品を汚染したり、直接口に入って感染したりします。

予防のポイントについて

@嘔吐・下痢など、 ノロウイルスにかかったかな?と思ったら、 調理に携わるのは控えましょう。

A食品を扱う方は、 食品に触る前にしっかりと石鹸で手洗いを行ってください。

特に、 トイレに行った後や、 患者さんの嘔吐物を処理した後などは入念に手を洗ってくださ い。 最近は新型コロナウイルス感染症のための手指をアルコール消毒する機会も多いと思いますが、 アルコールはコロナウイルスには有効ですが、ノロウイルスには効果がありません。 手指からのノロウイルス感染防止には消毒ではなく、手洗いが重要です。

B感染源はカキなどの二枚貝だけではありません。 食品はよく加熱してから食べましょう。85℃~90℃で90秒以上が目安です。

C 調理器具はよく消毒してから使いましょう。ノロウイルスに対して、アルコール消毒はあまり効果がありません。 塩素消毒や熱湯消毒を行いましょう。

最後に市民の皆さんへメッセージ。

最後にノロウイルスの症状は数日で回復しますが、体調回復後もウイルスは排出され続けます。
症状が無いと感染しているという自覚が無いため、知らないうちに感染源となり、感染を広げてしまう恐れがあることも知っておいていただき、手洗いや加熱など基本的な予防対策を心掛けてください。

【お問い合わせ先】
和歌山市保健所生活保健課
073‐488‐5111
posted by 和歌山 at 08:00| 和歌山 ☁| 暮らしのゲンキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする