2021年10月11日

10/11放送 骨髄バンク推進月間

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「骨髄バンク推進月間」について
和歌山市保健所保健対策課田中早苗さんに伺います。

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骨髄バンク事業とは?

日本骨髄バンクは、1991年12月に設立され、今年で30周年を迎えます。この事業は「骨髄移植を必要としている血液疾患の患者さん」と、「患者さんのために骨髄を提供したいというドナー」との橋渡し役を担う組織的な活動のことです。

なぜ骨髄バンクが必要なのか?

白血病、再生不良性貧血などの血液疾患は、以前は有効な治療法がなく、治りにくい病気でしたが、骨髄移植や末梢血幹細胞移植により健康を取り戻せるようになりました。

しかし、骨髄移植を成功させるためには患者さんとドナーのHLA型という白血球の型を一致させる必要があります。 HLA型が一致する確率は、兄弟姉妹では4人に1人の確率ですが、それ以外では数百人から数万人に1人の確率でしか一致しません。そのため、広く一般の方々にドナー登録をお願いし、一人でも多くの患者さんを救うためにドナー登録が必要です。

骨髄バンクの現状

令和3年5月末現在、全国のドナー登録者は53万人を超えましたが、ドナーになれる方は、18歳〜54歳の方であるため、55歳になったり健康に変化があったり、登録から外れる方が増加しています。そのため新規の登録者が減り、現在の登録者がどんどん登録から外れてしまうと、移植を受けることが困難になってきます。

厚生労働省では毎年10月を「骨髄バンク推進月間」として、広く骨髄移植についての正しい知識を普及啓発しています。1人でも多くのドナー登録は、患者さんの命をつなぐチャンスにつながります。

ドナー登録の要件

ドナーの登録要件は3つあります。

@年齢が18歳以上、54歳以下の健康な方
(骨髄等を提供できる年齢は、20歳以上、55歳以下です。)
A体重が男性45kg以上、女性40kg以上の方
B骨髄の提供内容を十分に理解している方  
この3つの要件をすべて満たす方が対象です。

ドナー登録の流れ

骨髄の提供内容を知ってもらうための説明を行い、登録必要書類を記入いただきます。その後、約2mlの採血を行い登録は完了します。また令和2年度より和歌山市では、ドナーの方がより骨髄を提供しやすい環境を整えるために、骨髄ドナー奨励金を交付しています。奨励金について詳しくは和歌山市保健所保健対策課までお問合せください。

和歌山市内の骨髄バンクドナー登録受付場所

和歌山駅前献血ルームや献血バスで日時を決めて行っています。詳しくは、お問い合わせください。お問い合わせ先は、和歌山市保健所 保健対策課 難病対策グループ(☎073-488-5116)です。

☆どんなに医療が進歩しても、ドナーがいなければ治せない患者さんがいます。あなたのドナー登録が患者さんの命を救うことにつながります。
posted by 和歌山 at 08:00| 和歌山 ☀| 暮らしのゲンキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする