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今回は「特別展 加太淡嶋神社展」について
和歌山市立博物館の学芸員 佐藤顕さんに伺います。

Q: 特別展「加太淡嶋神社展」を開催ということですが、どのような内容でしょうか。
和歌山市加太にある淡嶋神社は、 和歌山では有名な神社ですが、実は全国的な広がりをみせるアワシマ信仰の総本社でもあります。 特に女性の病気回復や子授け安産な どに霊験あらたかと言われ、人形を供養する神社としても有名です。 特別展では、古くから伝わる神社の宝物、 絵画や陶磁器など神社に奉納されたもの全97件 242点を展示し、 淡嶋神社の魅力を紹介します。
Q: 特別展は、いつ、どこで開催されるのでしょうか。
10月9日 (土)から12月12日 (日)まで、 和歌山市立博物館で開催いたします。 休館日は毎週月曜日、祝日の翌日 (11月4日 24日)です。 入館料は一般500円 高校生以下は無料です。

Q:展示する資料の数が97件ということですが、見どころとして例えばどのような資料があるのでしょうか。
二つ見どころがあります。
一つ目は、古くから神社に伝わる宝物の数々です。 国の重要文化財に指定されている 鎌倉時代の「大円山形星兜」や南北朝時代の「金銅造丸鞘太刀」などです。
二つ目は、今から600年くらい前の中国製の陶磁器です。 加太沖の紀淡海峡は古くから海上交通の要所で、室町時代には大阪の堺と中国との貿易船が行き交っていました。 その中には不運にも難破して、積み荷もろとも海に沈没した船があったことが知られています。この海域では、地元の人が漁で陶磁器を引き上げることがあり、古くから淡嶋神社におさめてきました。 神社が大切に保管し、継承してきた海揚がりの陶磁器を展示します。
Q: 期間中には、 講演会も開催されるのですね。
期間中2回開催します。
☆10月30(土)
・「淡嶋神社の歴史 江戸時代を中心に―」
佐藤顕 (当館学芸員)
☆12月4日(土)
・「海揚がりの陶磁器は語る」
北野隆亮氏 (和歌山城整備企画課学芸員)
・「沖ノ島北方海底遺跡調査と沈没船遺跡」
木村淳氏 (東海大学海洋学部准教授)
どちらも事前予約が必要で、 10月12日からメールかハガキで受け付けます。 定員は50名で先着順です。 詳しくは、 市報わかやまをご覧ください。
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