再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
今回は「熱中症予防」について
和歌山市地域保健課 南保健センターの岡崎理沙さんに伺います。

◆熱中症とは?
熱中症は気温の高い環境で、水分と塩分のバランスが崩れて、 体温の調整がうまくできなくなり、 どんどん体に熱が溜まることで起こります。 「めまい」・「吐き気」、 ひどいときには、「意識障害」 といった症状が出ます。
気温などの環境の影響だけではなく、体調や暑さに慣れていないことが影響して起こります。 そして、高齢者や、 小さなお子さん、体調の悪い方は特に注意する必要があります。
高齢の方は暑さを感じにくいことや、汗をあまりかかないことから熱中症になりやすく、小さなお子さんは、体温の調節機能が十分に発達していないので注意が必要です。

●熱中症の予防についてポイント

熱中症の予防には、水分補給と暑さを避けることが大切です。 のどの渇きを感じていなくても (朝起きたときや、入浴後、寝る前など)こまめに水分補給することをこころがけてください。外出時には涼しい服装をこころがけ、日傘や帽子で日よけをしてください。
熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に発表される「熱中症警戒アラート」 など、暑さに関する情報を活用してください。 アラート発表時には不要不急の外出は避ける、 昼夜を問わずエアコン等を使用するなど、普段以上の熱中症予防行動をとっていただくようにお願いします。 屋内で過ごす時も、エアコンや扇風機を上手に活用し、 部屋の温度を28度より低く湿度は70%より低くなるように調整してください。

●新型コロナウイルス感染症によるポイントについて
今年も新型コロナウイルス感染症の流行によりマスクをつけて過ごす方が多いと思います。マスクを着用していると皮膚からの熱が逃げにくかったり、 喉の渇きを感じにくくなります。 意識的に、こまめに、 水分をとり、人との距離が2メートル以上確保できる場合にはマスクを外して休憩することを心がけてください。
●熱中症になってしまったらどうすれば良いですか?
まずは涼しい所に移動し、衣服を緩めて、 体から熱を逃がすのを助けてあげてください。 そして、大きな血管が通る脇の下や太ももの付け根を、濡らしたタオルなどで 冷やしてあげてください。 水分が摂取できる場合は、 水分補給をしてください。できれば汗で失われた塩分も補える 「経口補水液」や 「スポーツドリンク」などがよいです。
☆症状が回復しない場合は医療機関を受診してください。
●「熱中症ひとやすみどころ」について教えて下さい。
和歌山市では、各地区の支所・連絡所・コミュニティセンターなど、 市内56か所に「熱中症予防ひとやすみ所」を開設しています。 (6月~9月30日) 外出時に体調が悪くなった時などは、 お気軽にお立ちよりください。