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「夏の和歌山城企画展示と
和歌山城天守閣の夏のコーナー展示」について、
わかやま歴史館の伊津見孝明さんと和歌山城天守閣の谷口弥生さんに
伺います。
・ 夏の和歌山城企画展示
「一位老公 徳川治宝-和歌山に残る治宝の足跡-」
【わかやま歴史館の伊津見孝明さん】

◆今回、わかやま歴史館では、夏の企画展示はどんなものがありますか?
わかやま歴史館では、夏の企画展示 として「一位老公 徳川治宝-和歌山に残る治宝の足跡-」を、7月21日(水)から8月31日(火)までの期間で開催しています。
これは治宝生誕250周 年、そして紀の国わかやま文化祭2021開催直前を記念して治宝ゆかりの史料の展示を通し、治宝と和歌山との関わりを紹介するものです。主要な展示物は、治宝直筆の書画や治宝へ献上する菓子を作るために駿河屋で使われていた菓子木型、南紀男山焼の花入れ等です。
その中でも展示の目玉は、治宝が本願寺鷺森別院に与えた「功徳聚」 と書かれた書です。 殿様らしい力強い書体が見どころです。紀州徳川家というと徳川吉宗のイメージが強いですが、 徳川治宝についても多くの方に知って頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
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・和歌山城天守閣 夏のコーナー展示
「絵葉書にみる和歌山城」
【和歌山城天守閣の谷口弥生さん】
◆和歌山城天守閣では、どんなものがコーナー展示されていますか?
和歌山城天守閣では、8月9日まで北多門の展示コーナーにて、夏のコーナー展示の「絵葉書にみる和歌山城」を開催中です。
明治4年(1871) に郵便事業が始まった日本は、明治6年に官製の郵便葉書が発行され、 絵葉書のはじまりは民間の会社などが製作した私製葉書の使用が許可された明治33年からになります。
今回のコーナー展示では、 明治後期から昭和初期までの和歌山城が写る絵葉書を展示し、1枚の絵葉書の写真からどれほど多くの情報が含まれているか紹介します。
おすすめの絵葉書は、大正初期〜昭和初期ころに撮影された動物園の絵葉書です。 現在と違い、「水禽園」と「童話園」の2つに分かれていませんでした。 写真に写る、大きな檻にはサルがいると思われ、人々の目線は下を見ています。
もう一つのおすすめは、大正初期から昭和初期頃に撮影された、西堀と昭和 20年の空襲で焼失する前の天守閣が写る絵葉書です。
現在、この方角は御橋廊下と天守閣が一緒に撮影できるため、撮影スポットの一つになっています。
現在の御橋廊下は平成18年 (2006)に再建されたため、絵葉書の写真には御橋廊下が写っていません。 お堀にも明治初期頃から繁殖したと考えられる蓮の群生もみえ、現在の姿とは大違いです。
このように、一枚の絵葉書の写真から多くの情報が含まれています。それにより撮影した時期もある程度特定することができます。 今回のコーナー展示では、 計13枚の絵葉書を展示しています。 ぜひ実物の絵葉書や、現在とは違う姿を絵葉書で確認していただけると幸いです。よろしくお願い致します。
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