2021年03月04日

3/4放送 自殺対策強化月間について

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は、自殺対策強化月間の取り組みについて
和歌山市保健対策課の上野雄大さんに伺います。

令和2年度和歌山市自殺予防啓発ポスター (002).jpeg

自殺対策強化月間とは?

 日本では、例年自殺者数が多い傾向にある3月を「自殺対策強化月間」と定め、自殺対策を集中的に展開することとなっています。和歌山市では地域自殺対策強化事業として、自殺予防に関する知識の普及や相談窓口の周知などの啓発活動を、関係機関と連携して行っています。

和歌山市の自殺の現状は?

 日本では毎年2万人前後の方が自殺で亡くなられています。私たちが住んでいる和歌山市でも、毎年70人前後の方が自ら命を絶たれています。人口動態統計によると、令和元年の人口10万人あたりの自殺者数は、全国が15.7、和歌山市が17.4となっており、全国に比べ高い状況です。さらに最近は、新型コロナウイルス感染症の影響によって社会全体の自殺リスクが高まっていると言われています。

自殺に至る原因は?

 健康問題、経済問題、家庭問題など、さまざまな「生きることの阻害要因」が強くなった時に自殺の危険性は高くなるとされ、「追い詰められた末の死」と言われています。また、自殺に至る前にうつ病などの精神疾患を発症していることが少なくありません。

どうすれば自殺を止められる?私たちができることは?

 「元気がなくなった」、「食事量が減った」、「よく眠れていない」など、いつもと違うサインに気づき、声をかけ、話を聞いて、相談機関や医療機関につなげることで、本人の孤立や孤独を防ぐ支援を行うことが重要です。このような役割を果たす人は、命の門番という意味で「ゲートキーパー」と呼ばれており、誰でもなることができます。この機会にぜひ知っていただければと思います。

自殺対策強化月間における和歌山市の具体的な取組みは?

 3月2日から10日に、市役所1階の市民ギャラリーで、令和2年度「いのちをつなぐポスターコンクール」受賞作品を展示します。その他にも、SNSを通じたメディア啓発や地域生活情報紙への折込チラシ、広告掲載などの普及啓発活動に取り組んでいます。

保健所への電話相談や相談予約などの問い合わせ先は?

和歌山市保健所保健対策課こころの健康対策グループ
電話番号:073−488−5117

※毎月第一水曜日と第三金曜日の午後に、精神科医による相談日を設けています。毎月第二水曜日には、日中仕事や家事などで相談に行くことができない方を対象にうつ病夜間相談を実施しております。どちらも予約制になっていますので、まずはお電話ください。相談は、本人に限らず、ご家族やご友人など周囲の方からしていただけます。お気軽にご相談ください。
posted by ゲンキ和歌山市 at 08:00| 和歌山 | 暮らしのゲンキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする